彼がここで見てきたもの
州立公園の中の、自転車1台、人ひとりが通れる、曲がりくねったマウンテンバイクトレイルを散策していると、藪の向こうに金属光沢物質があるのを発見。
トレイルからなんとなく分かれている獣みちのようなところをかきわけていくと・・・。
ありました。
あたりにはバイクトレイル以外の道はなさそうです。
この州立公園は、1969年までの50年間、結核患者のための隔離サナトリウムおよびその関連施設があったところです。たぶん、その頃にうち捨てられたものなのでしょうね。
冬がようやく終わって春になってもここで秘密基地ごっこをしていた子供たちが戻ってきてくれなくて寂しい思いをした春もあったことでしょう。夕立ちに遭ったサイクリストに雨宿りの場所を提供して感謝されたことも、紅葉の中で愛を語り合うカップルを微笑ましく見守ったこともあったでしょう。
今年もまた、誰も彼を訪れなくなる、彼にとっては四十数回目の寒くて暗くて長い冬が来ます。
アルバム: 影陰翳
お気に入り (40)
40人がお気に入りに入れています
bebe
fam
ドッピー
K's(
押し花
裕252
四ツ谷三
Hama
hana
ろごきっ
バリーち
MO
AK
にっき
cama
ヒデシ(
Nao
tama
よっすぃ
SKAI
あっと
尼康(ニ
昔ライダ
ナン
Kare
如来
naka
インシグ
春菊
おなかず
S.ce
ミルちょ
ever
NOBU
コメント (24)
-
積もった落ち葉も良い感じですねぇ
2015年11月24日 14:16 K's(マイペースで活動中) (76)
-
無惨な・・・。
2015年11月24日 15:55 裕2525 (106)
-
うち捨てられた寂寥感が・・・彼は、永久にこのままかな。
2015年11月24日 16:43 四ツ谷三郎(大忙し) (19)
-
自分も道端に捨てられたら電化製品とかに感情移入しちゃうことがあります☆
2015年11月24日 16:54 HamaLab (0)
-
キャプションを拝見すると車のたどったこれまでの人生(車生^0^)が物語のように思い浮かびます。
たくさんのことを話掛けているようなお写真です。2015年11月24日 19:31 hana1949 (34)
-
金属は土にかえることないのですね。
2015年11月24日 21:13 MO (76)
-
しみじみとしてきますね。
日本なら、片づけられてしまいそうですね。
彼は、これから何年もここで過ごすのでしょうか。2015年11月24日 22:47 AK (42)
-
いろいろなシーンを思い浮かべますね〜(^O^)
2015年11月25日 05:26 Nao (51)
-
ジーンとくるキャプション。
様々なシーンを見届けてきたのでしょうね。
感情を宿していそうです。2015年11月25日 16:46 退会ユーザー
-
やがて森の木々たちに包み込まれるのかな。土に還れるといいですが。
2015年11月26日 12:48 よっすぃ〜 (11)
-
歴史を重ねていくたびに、彼は風景になっていくんですね〜
2015年11月26日 22:00 SKAITAD (144)
-
レストアできれば喜ぶのでしょうが、少し厳しいようですね・・
2015年12月1日 22:06 あっと (12)
-
K'sさん、そうなんですよ。屋根や車のまわりに積もった落ち葉を表現したくって、なるだけ高い視線から撮りました。
裕さん、捨てられたとはいえ、40年前後ここでこうしていると考えると、よくがんばっていると思います。
四ツ谷さん、寂寥感と親近感 ですかね。
Yokohamaさん、私は普段あまり気に留めないんですけど、彼はすごい存在感でしたよ。私を呼んでましたもん。
hanaさん、撮り方がちょっとストレートすぎたかなと反省しておりますが、そう感じていただければ嬉しいです!2015年12月2日 10:46 INO (4)
-
MOさん、どうなんでしょうねぇ。あと100年くらいすれば土に近い姿に帰るかもしれませんね。
AKさん、たぶん、片付けるにしても、作業車がはいってこれないですし、なんの障害にもなっていないので、このまま放置されるんではないでしょうか。
Naoさん、そうなんですよ。語ってくれましたよ。
KAZUさん、私の発想は平凡すぎますが、もっといろんな物語があったんでしょうねぇ。
よっすぃ〜さん、油が漏れていたのか、周りはあまり雑草が生えておらず、落ち葉が積もっていました。何年か後にまた訪れたい風景です。2015年12月2日 10:50 INO (4)
-
SKAITADさん、そうですねぇ。年毎にもっと周りの木々に溶け込んでいくんでしょうね。それを見届けたいですね。
あっとさん、ほんとにそうですね! こちらではこれくらいのクラシックカーは普通に道路を走っていますので、希少価値はないんでしょうねぇ。2015年12月2日 10:53 INO (4)
-
古き好き時代の名車ですね
長年ここで紅葉見てきたんだ。2015年12月2日 16:28 尼康(ニィカン) (6)
-
動物はもちろん、植物、そして「鉱物」にも命や感情があると思っています。
朽ち果てた鉱物にそのような視点を向けられた。
素晴らしい作品だと思います。2015年12月4日 15:48 ナン (6)
-
尼康さん、1950年代の車でしょうかね。ダットサン・ブルーバードやトヨペット・クラウンにも似てますね。まさか日本車ではないと思いますが・・・。
ナンさん、鉱物にも命ですか。私はあまり考えたことなかったです。乗り物は目があるので生き物に見えちゃいがちですね。2015年12月6日 03:48 INO (4)
-
廃車は、城田の大好物ですっ!
2015年12月6日 05:13 如来 (165)
-
城田さん、私も廃車を見つけたら撮りたくなりますが、様になるフォルムをもつものとそうでないものがあるように思いますね。
2015年12月7日 12:47 INO (4)
-
過っては高速道路をさっそうと疾走していたのでしょうねー・・・栄枯盛衰の言葉は何も人間だけに当てはまるのではないことを感じました!
2015年12月8日 20:56 退会ユーザー
-
極楽修験者さん、私たちも颯爽と疾走していたことが・・・。私はなかったかも・・・。汗
2015年12月10日 13:49 INO (4)
-
丸みのあるデザインが懐かしいですね。
気の遠くなるような日々をここで過ごしてきたのでしょうね。2016年1月24日 19:04 ミルちょ (84)
-
ミルちょさん、今どうしているかちょっと気になります。
2016年2月1日 00:59 INO (4)
コメントするにはログインが必要です。フォト蔵に会員登録(無料)するとコメントできます。