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鴨塩ラーメン+味玉@鴨LABO住吉店・江東区住吉

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写真: 鴨塩ラーメン+味玉@鴨LABO住吉店・江東区住吉

写真: タマネギヘッドバッド@タマネギヘッドバッド・豊島区要町 写真: そら豆の冷製冷やし帆立を添えて@SHIBASAKITEI+・世田谷区梅ケ丘

鴨LABO住吉店
  江東区住吉2-24-6 井手ビル1階

 今年のGW直前にオープンした新店。京都の鴨肉専門卸売会社が経営する国産合鴨肉を使用したラーメン店「鴨LABO」の都内進出1号店だそうだ。味に関して関東人の好みと少しずれているといったネガティブな評価がいくつかあったので様子を見ることにしていた。1か月余りが経ったので、評価が耳に入り、もしその気があるならば修正がなされただろうと思い、とある日曜日のお昼に訪れた。11時半にお店に着くと先客は3人だけで、その後の後客も3人とゆったりと食べることができた。お店に入ってすぐ左手に電子マネーやQRコード決済にも対応した最新式のタッチパネル式券売機があるが、どのような電子マネーやQRコード決済に対応しているのかの説明書きが一切ないので、結局は現金決済になってしまった。これでは宝の持ち腐れだ。また、メニューに関しても、一覧できるメニュー表のようなものが画面上にも紙媒体としてもないので、何があるのかパッと見で分からないのも困ってしまう。分からない中、店頭の黒板には鴨塩ラーメン、鴨醤油ラーメンがどちらも950円とあったので、塩の方を味玉とともに発注した。最新式のため食券は発券されず、オーダーが直接厨房に伝わり、お客は領収証かレシートを受け取るというやり方だ。
 麺は弱縮れの中麺。麺肌に褐色の粒々が見えるので全粒粉入りだ。ツルンとしていて噛むとプリッとした弾けるような食感が感じられるが、やや茹ですぎで軟らかめのためその食感がなんとも弱めなのがもったいない。ネット情報によれば京都の麺屋棣鄂の麺だそうだ。小麦の風味が感じられ、また、スープの持ち上げもよく、後述する鴨スープと麺のコラボを存分に楽しめるだけに惜しまれる。スープは黄金色で透き通った見るからに端麗そうなもの。鴨出汁だそうだが、言われなければ鶏との違いは分からないと思う。ただ、香味油に鶏油ならぬ鴨油を使っているので、これで鴨感がちゃんと出ている。オープン直後には塩気が薄いとか、あっさりしすぎといった感想が散見されたが、そういったことは全く感じなかった。スープがややぬるめで提供されていることもあって、しっかり味わえたからだと思う。具材&薬味は、鴨ロースが1枚にサイコロ状の鴨肉が4〜5個、追加トッピングの味玉、穂先メンマ、それに斜め切りの九条ネギとカイワレ。鴨ロースはほかのラーメン店のそれとほとんど変わりがなかったが、面白かったのはサイコロ肉の方。ギュッと詰まった感じの肉だったので、噛めば噛むほど鴨の旨味が出てきてこれは美味、美味しい。味玉は黄身が流れ出さない程度の固めの半熟で、あっさりとした味わいのスープとのバランスがよかった。メンマは甘めの味付けが珍しく、特有の発酵臭はほとんど感じなかった。九条ネギとカイワレは、その鮮やかな色合いが黄金色のスープに映えてラーメンをより美味しく見せるのに一役買っているが、味わい的にはこれほど量が無くてもOKだ。
 従来の京都発祥のラーメンとはガラッと違って上品で大人しいというのが第一印象だ。このスープを使った〆用の即席鴨出汁茶漬けなんかがあるともっと人気を呼ぶだろう。

・お気に入り度:〇

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