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TSUKEMISOBA@raik・杉並区方南町

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写真: TSUKEMISOBA@raik・杉並区方南町

写真: 味玉のどぐろそば@はやし田新宿本店・新宿区新宿三丁目 写真: 海老ワンタンメン@日陰・川崎市幸区

CLAM&BONITO 貝節麺 raik(ライク)
  杉並区方南2-21-21

 情報を求めて各店のTwitterを見ていると、鶏、豚などの動物系を使っていないスープに、背脂とゴボウ油を使った味噌拉麺「MISOBA」をこの日の限定メニューとして提供するとともに、そのつけ麺バージョン「TSUKEMISOBA」を裏メニューとして少しだけ提供するとつぶやかれていた。アニマルオフの味噌ラーメンがそもそも珍しいし、ましてやそのつけ麺バージョンなんて見聞きした記憶がない。これはどのようなものなのか是非確認してみたいと思い訪れた。お店に着いて券売機を見ると、MISOBA用の限定ボタンは1150円でセットされていたが、TSUKEMISOBAのボタンは裏メニューだけあって用意されていない。Twitterには「ご希望の方は食券買わずにスタッフにお聞きください!」とあったのでその通りにすると、提供は可能なので限定のボタンと大盛のボタン(100円)を押してほしいとのこと。合計で1250円と、ちょっと高めの価格設定だ。
 麺はストレート中麺。店頭に積まれた麺箱には、お気に入りの三河屋製麺と書いてあったので否応にも期待が高まる。つけダレに潜らせずにそのまま味見してみると、ほどよい硬さで容易に噛み切ることができ、食感はツルシコと小気味よい。また、小麦の風味はほとんど感じないものの、それほど強くはないが何とも言えない旨味がある。何に由来するのか分からないが、とにかく麺が美味しく感じる。つけダレにはたっぷりの背脂と薬味の木口切りネギが浮き、こま切れ肉のような薄切りで小ぶりのバラ肉チャーシューと小さめでサイコロ状の鶏ムネ肉チャーシューが沈んでいる。よくかき混ぜて味わえば味噌の風味を感じるが、そうでなければ、旨味とコク、そして塩味は十分にあるものの何味か迷うような味わいに仕上がっている。言い換えれば、塩気は十分だが味噌の風味が弱い豚汁味といった感じだ。出汁の方も、アニマルオフなら旨味の主体をなすはずの魚介の風味も、味噌にマスキングされたのかあまり感じられない。旨味は満足できるレベルだが、一体何で出汁を取っているのか、食べていても想像がつかない。麺の上に載る2種類の肉は、一つはバラ肉ストレートチャーシューで、提供直前にガスバーナーで表面を炙っているため香ばしく、肉の旨味もばっちりでウマウマ。もう一つはなんとベーコンで、しかも自家製のように思える。こちらもベーコンらしい味わいで超美味。味玉は黄身がきれいにゼリー状に固まった半熟で、幾分甘めの味付けだが、ちょっとしょっぱいつけダレとの相性がよかった。青菜は生から茹でたホウレンソウで、その上に載っているのは、ゴボウ油を作るときに使った細切りのゴボウのようでが、カリカリとした食感が特徴だ。麺と具材を食べ終わって店員さんにスープ割をお願いすると、どうも貝と節系で取った貝節出汁で薄め、ショウガの千切りごく少量と木口切りネギを加えて戻してくれた。今度は少し味噌が感じられるようになり、美味しく完飲した。
 つけダレが何とも正体の分からないものだったが、味的には何の問題もなく、背脂のコクと甘みを十分に楽しめて満足だ。

・お気に入り度:〇

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